伝えていきたいこの仕事

白板牛蒡

COOKING INGREDIENTS

伝えていきたいこの仕事

COMMENT

「すべての品を手作りする」をコンセプトに、シリーズでお伝えする『伝えていきたいこの仕事』丁寧な手作りの工程を手元写真を使って丁寧に解説していきます。日本料理の伝統を伝えてきます。

白板牛蒡の作り方

白板牛蒡の作り方

  1. 牛蒡を洗って適宜に庖丁して、糠と生米を入れた湯で一五分ほど茹でた後、管牛蒡とし、再度先の糠湯に戻し、一晩浸けておく。後、水洗いして二つに切り、水七に対してレモン汁一を合わせた汁に漬けておく。
     比較的保存がききますから、刺身のつま、正月の折詰などに用いてもいいですね。

    1. 白板牛蒡1
      牛蒡を洗って適宜に庖丁します。牛蒡は庖丁する時に少し割れてしまうので、多少長めに切ります。切ったものアクがまわらないようにすぐに水に浸けます。

    2. 白板牛蒡2
      糠湯に半カップほどの生米を入れた湯で15分ほど茹でます。糠だけよりは、生米も一緒に入れると一層白く仕上がります。あるいは余った御飯でもいいですね。

    3. 白板牛蒡3
      金串で牛蒡の芯をくり抜いて管牛蒡にします。

    4. 白板牛蒡4
      再度先の糠湯に戻し、そのまま一晩浸けておきます。牛蒡の力が抜けて、真っ白くなってきます。

    5. 白板牛蒡5
      200ccに対して1gくらいの塩と味の素少々を入れた水7に対し、レモン汁1を合わせ、漬汁を作ります。アクが回ってこないので、浄水よりは水道水を使った方がいいですね。色にこだわらないのなら、醤油を使っても美味しいと思います。

    6. 白板牛蒡6
      先ほどの牛蒡を水洗いして二つに切り、漬汁に漬けておきます。レモンなどの柑橘類を使うと真っ白く仕上がりますが、普通の酢を使うとくすんだ色になってしまいます。

遠藤十士夫 氏

  • 料理研究所 青山クラブ
  • 師範