伝えていきたいこの仕事

和牛堀川牛蒡

COOKING INGREDIENTS

伝えていきたいこの仕事

COMMENT

「すべての品を手作りする」をコンセプトに、シリーズでお伝えする『伝えていきたいこの仕事 おせち料理編』。第四回は、和牛堀川牛蒡をご紹介します。作り手は、鈴木直登師範(東京會舘2009年1月)です。

和牛堀川牛蒡の作り方

和牛堀川牛蒡の作り方

  1. 和牛堀川牛蒡は、酒と醤油同割で作った漬ダレをバットに入れ、和牛の薄切りを漬けます。網に肉を重ねてすぐ上げられるようにしておき、何度か別のタレに漬け替えるような感じにすると作業が容易です。薄切りですので、そんなに長時間漬けなくてもいいので、まあ10分くらいといったところでしょうか。このタレは煮詰めて、巻き上がった時の詰めダレにします。

    中に入れる牛蒡は煮て味つけしてあります。巻いてから巻簾で形付けていますが、巻簾を使って一度巻いておくと太さが均一に仕上がるので、おせちのような場合にはいいかと思います。この後にアルミホイルに油を敷いて巻き、オーブンに入れて焼き、一度全部焼けたらアルミホイルを外し、先ほどのタレを煮詰めたものと絡ませます。

    これは基本的なことですが、肉は斜めに置いて行います。今回のような巻物をする場合に重要なのは、無駄を出さないようにすることで、大切なのは真ん中ではなく端の部分です。切り落とす量を減らせるように、如何に少ないロスで仕上げられるかが大事ですね

    1. 和牛堀川牛蒡1
      酒、醤油同割のたれをバットに入れ、薄切りの和牛を漬けます。

    2. 和牛堀川牛蒡2
      網などに載せて漬け、別たれに漬け替え易くすると作業が容易です。

    3. 和牛堀川牛蒡3
      和牛を牛蒡の長さに合わせて斜めに広げ、牛蒡をのせます。

    4. 和牛堀川牛蒡4
      牛蒡は煮て味付けしておきます。

    5. 和牛堀川牛蒡5
      和牛で牛蒡を巻いていきます。

    6. 和牛堀川牛蒡6
      一度巻簾を使って巻いておくと、太さが均一に仕上がります。

    7. 和牛堀川牛蒡7
      アルミホイルに多めの油を引いて巻き上げ、オーブンで焼きます。

鈴木直登 氏

  • 大手町・東京會舘
  • 和食総調理長・師範