COOKING INGREDIENTS
プロの基本
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今回は「煮物」について冨澤浩一師範(日本料理よし邑)に学んだ。「アラ煮」を取り上げる。
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今回は「煮物」について冨澤浩一師範(日本料理よし邑)に学んだ。「アラ煮」を取り上げる。
前もって生臭みを取ることが大事
前もって生臭みを取ることが大事
煮物は汁を入れて煮上げる料理のことで、魚をさばいた後に残る頭や骨、鰓などに付いた余り身の部分を使ったアラ煮を取り上げます。
まず、余り身に塩を回したり、霜降りしたりして、魚の生臭みを取っておくことが重要です。また、灰汁をこまめにすくうことで料理の雑味がなくなります。そして、炊く際は、落し蓋をしますが、落し蓋は鍋に合ったサイズにすること。煮汁が循環して、味が料理全体に行きわたります。この際、沸かし過ぎに気を付けましょう。また、煮物の種類によっては調味料を加える際、味の染み込みにくい砂糖から順に加えていく場合と、前もって調味料を合わせて合せ調味料として加える場合があるので注意するといいですね。
この料理は最後まで煮詰めるので、「合せ調味料」にせず、順番を守って一つずつ調味料を加えていくことが必要です。まず甘を中までしっかり入れて、それから濃口醤油、たまり醤油で表面をコーティングすることで、きれいに艶よく仕上がります。野菜は前もって下茹でしておき、最後に兜煮と同じ鍋で2~3分ほどかるく炊くといいですね。
紅葉鯛兜煮の作り方